歯周病を重症化させないことが、長生きの秘訣?!
皆さんこんにちは。
高野歯科医院です。
お口の病気の代名詞といえば虫歯ですが、実は、歯周病の方がいろいろと厄介であるということをご存知でしょうか?
虫歯はいくら進行しても歯や歯茎、顎の骨くらいまでにしか異常は広がりませんが、歯周病は全身の病気にまで発展します。
しかも、虫歯よりも歯を失うリスクが高いのです。
そのため、当院では歯周病の治療と予防に力を入れております。
今回は、歯周病を重症化させることのリスクについて、わかりやすく解説します。
虫歯は、歯そのものが破壊されていく病気なので、どう考えても歯を失う主な原因となりそうなものですよね。
虫歯菌によって歯が溶かされ、歯質全体がなくなるまでにはそれなりに時間がかかります。
途中、強い痛みも伴うため、歯がなくなるまで放置できる人は極めて稀であるといえるでしょう。
一方、歯周病というものは、自覚症状に乏しく、気がついた時には重症化しているというケースが少なくありません。
しかも、歯周病によって破壊されるのは歯ではなく、歯を支えている歯茎や顎の骨なのです。
つまり、歯を支えている土台が壊れてしまうため、歯がいくら健康でもそこに歯がとどまり続けることが不可能となってしまうのです。
歯周病が厄介なのは、細菌感染が歯茎に起こるという点です。
歯茎は血管が豊富で、血液が常に循環しています。
歯周ポケットの中で歯周病菌が繁殖すると、その一部が歯茎の血管に入り、全身を巡るようになります。
その結果、次に挙げるような異常・病気を誘発してしまうのです。
◎動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞
歯周病菌が血液中に存在していると、炎症性物質などの影響によって血管がどんどん硬くなっていきます。
動脈硬化と呼ばれる現象です。
血管内でプラークが形成され、それが細くなった血管を塞ぐと、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすのです。
◎誤嚥性肺炎・糖尿病・認知症
歯周病が重症化すると、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)や糖尿病、認知症などのリスクが上昇することもわかっています。
いずれも健康寿命を縮ませてしまう深刻な病気ですよね。
歯周病がこうした全身疾患のリスクになるなんて、信じられないという人が多いかもしれませんが、実際その通りなのです。
歯周病は早期発見・早期治療に努めた方が良い。という点をご理解ください。
このように、歯周病を重症化させると、全身の健康状態を悪くしたり、場合によっては命を奪うような病気へと発展しますので、放置しないようにしましょう。
都島区で歯周病の症状が認められる方は、迷わず一度、高野歯科医院までご相談ください。
検査の上で、最善と思われる治療法を提案させていただきます。